DF50文字ナンバー

鉄道部品
 四国のDF50、DE10のナンバーは基本的には別板張替の形で
主に多度津工場のイベント時に販売されていた。
(一部剥ぎ取り販売もあった。)
表は傷の有無、位置、塗装付着ぐらいしか差はないが、
裏側をみてみるといろいろバージョンがあり、おもしろい。
DF50において最も注視すべきことは、D文字のネジ位置である。
・スルザー車(1-65):基本的には横位置
・マン車(501-573):縦位置
 DE10は地域・機関車数が多く検証できていないが、基本的には汽車会社製造は横ねじ、川崎重工・日本車両製造は縦ネジである。
 裏側がくぼみのあるタイプとないタイプがある。
検査時の取り外しにより他のカマと入れ替わっている可能性もあり
製造会社・年代によりどう違うのかが、はっきりしない。

D文字裏側の横ネジと縦ネジ(裏堀あり)

溝あり、溝なし

ネジ山取り付け部がえぐられているタイプ

亀山流れの車両は文字裏にLRの刻印があるものがある。 この刻印は鷹取工場のものではなく浜松工場の刻印であると推測される。

製造銘板での確認になるが、亀山車でも山陰流れのカマには刻印がない。
つまり亀山車でも鷹取が整備担当になる以前の浜松工場が所轄であった時代から在籍するカマにはLRの刻印があるのを複数のナンバーで確認できている。

L刻印  四国では刻印して管理する様子は目に入る限りではあまりなかったように思う。気動車の一部のハンドルに車番が刻印されているのを見たことがあるぐらいだった。

また車番刻印済のDF50逆転ハンドルは高松駅で数回運転席で見せてもらったが、当該車番とは別の車番を使用していた記憶がある。

こちらは元お召機、アイランド機のDE101036のDE文字裏側。 昭和45年日本車両製造。実車両から取り外したものを譲り受けたものだがもう手元にはない。

DF50 DE10ともに晩年の多度津での廃車解体待ちの留置はナンバー、銘板ともに取り外されていた。
1983年に銘板が盗難にあった1号機(新三菱重工製番第877号)は有名な話であるが、他にも阿波池田留置で盗難にあった62号機(新三菱重工製番第1073号)の銘板やナンバー文字もこの頃多数盗難されており、それがきっかけではないかと思われる。
こちらのホームページで詳細に書かれている。【記憶のDF50】

これらの銘板は時効とはいえ盗品なので世に出回ることはないと思うが、
当時の剥がされた銘板跡は無残な姿であった。

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